タイトルはそのうち決める

艦これのおぼえがきとか実験装置とかLaTexのメモとか。

物理学70の不思議 (2追記)

すいません、艦これの話じゃないのです。

誰も興味は無いと思うけれど、私、とある「学会」に所属している。
それも日本を影で牛耳る巨大組織で、

  • 日本人のほとんどはその存在を感じていない
  • 広く国内外の約18,000名を擁する組織
  • 会員の約45%が大学、15%が民間企業、12%が公的研究機関に所属(2008年現在)
  • 実はその辺に結構居る
  • 結構赤字体質
  • スーツを着ない

という恐ろしい団体。(いずれも個人の感想です)

その名も

 

 

日本物理学会

 

 

え、思ってたのと違う?
すいません、茶番劇が上手くなくて。
タイトルでネタバレしてるし、深夜ノリで怒られそうなこといっぱい書いちゃった。

今回はそんな団体の記念誌(?)についてのお話し。

一応まじめに補足しておく。
どうでもいいと思いつつ実は世間が恩恵を受けている世界を研究している団体。
この団体が無いとみんな困るので、たまには思い出してあげてほしい。

さて、なんとこの怪しげな団体が、昨年創立70周年を迎えた。
それを記念して発行されたのがこちら。

f:id:kurosakiworks:20170920003332j:plain

(引用の規定無視して画像を貼るとその筋に怒られそうだけど、たぶん耳に届くほど盛り上がらないので)

その名も「物理学70の不思議」。
画像はその表紙で、いかにもわけもなくつぶやきたくなる単語が並んでいる。

もともと月刊の物理学会誌の記念連載だった。
のだけれども、人気があったのかもともとの計画なのか、今月号の付録として冊子化。

これの良い所は、専門外の人間が5分くらいで読めてわかった気分になれるところ。
一例としては以下のようなものがある。

f:id:kurosakiworks:20170920003959j:plain

もう、好きな人はタイトルだけで釣られてしまうのではないかと思う(個人の感想です)

でも、残念ながらこれ、会員向けのみの配信、発行になっている。
個人的には、これこそ高校生とか一般向けのアウトリーチに向いていると思うんだけれど。

すぐ読めて、わかったようでわからない。
つまりもう少し知りたい、勉強してみたいという余地がある。
とっつくには重い解説書、読むには軽すぎる一般紙。
そんなギャップを埋めるのがこれなんじゃないかと思う。
プロの書いた本気の一言コメントみたいな感じ。
高校生や市井の人々を悪の道・・・もとい探求の道へ引き込むにはうってつけかと。

近場に学会員のいる人は、借りて読んでみることをおすすめする。
学会員はたいがい学会誌を開封しないで捨てているので、そのまま貰えるかもれない。

 

個人的にはこれの各ページの画像を一般公開して、

Twitterでつぶやいてね♪

とか、いいんじゃないかと思う。

「ねぇ、知ってる? マヨラナ粒子はいまだ発見されていない『幻の粒子』なんだって」
みたいな感じに、画像付きの豆しば民が大発生するに違いない(古い)。

 

明日から岩手で秋季大会が開催される(専門がばれる)わけだが、誰かこの問題提起をしないかな。
物理に関心を持つ人が少ないと嘆いているわりには、貴重な資源に気づいて無いのでは。

 

偉い人が気づいていないわけが無い、と思いたい。
けど、先月号の食堂問題物理学会誌 Vol.72 No.8 P582)も未解決なぐらいだからなぁ。。。

 

口頭発表の準備が終わらないでち。

 

追記:書き終わった直後に販売のお知らせを見つけた

www.jps.or.jp

追記その2:すでにpdf版が一般向けに公開されていた。(2017/09/22)

www.jps.or.jp

先の記事を書いた時点では、ログインの必要な会員向け部分しか見ていなかった。
同じファイルをログイン不要の領域にも置いているとは思わない思い込みだった。

 

ということで、ここを見てしまった数少ない人は、みんな豆しばになればいいと思う。