Xperia XZ1に搭載の、Sony的には売りの機能、3Dクリエーター。
個人的には興味ある機能だけれども、これが一般の人に受け入れられるとは思えない。
いや、すごく面白い機能なのだけれど。
日本ゲーム的なチュートリアル
「このモードは○○モードのスキャンを完了すると有効になります」
前のモードのチュートリアルを終えないと、次のモードをやらせてもらえない。
日本のゲームの序盤の展開を感じさせる。
ちょっと笑った。
なお、実際は頭部のスキャン(2つ目)まで終えると、後ろの2モードが解放される。
実際、チュートリアルは丁寧だし、これがないとコツがわからないというのはわかる。
なので、別に非難したいわけじゃないが、携帯アプリとしてはやっぱり少し笑える。
面白い機能だけど、癖が強いし使いどころは?
スキャンの仕方には結構癖がある。
一定距離を保って撮影するとか、キャリブレーションをちゃんとやるとか。
そのうえ、そもそも使いどころがわからない。
付属のアプリに読み込んでAR撮影ができることを期待したが、ここに落ちが。
地面を認識してそこにモデルを置いたように表示される。
しかし、よく見てみると、なんだか画像が荒い。
ARモードではどうも、テクスチャが低解像版で取り扱われるらしい。
なので表面材質(見た目)が悲惨。
このモデルをアプリから共有しようとすると、zipファイルになる。
メールなどで送付できるが、同端末で受け取っても、うまくアプリに渡せないみたい。
同端末を持つ友人に送信したところ、アプリに渡せず、不明なファイル扱いになったらしい。
こちらのやり方がまずかったという可能性は大いにある。
が、一般向けのツールとして、こういう癖のあるものはどうかなと思う。
自分みたいなもの好きを対象にしているのならいいのだけれど。。。
出力ファイルの中身は?
zipファイルの中身。
objファイルとか、テクスチャが格納されている。
テクスチャは低解像度版と高解像度版が格納されている。
- mesh.obj モデルの形状データ
- mesh.jpg モデルのテクスチャデータ
- reduced_mesh.jpg 一回り小さいテクスチャデータ
shade3Dで読み込んでみた。
汎用形式なので、特に難なく読み込める。
「~.obj」を読み込む。
毎回ひっくり返って読み込まれるから全軸反転したが、x反転は要らなかった。
(対称性を適切に認識できないのは物理屋さんとしてアウト)
あっさりメッシュが読み込まれる。
テクスチャも調整なしにペタッと貼れる。
表面材質の「イメージ」にmesh.jpgを読み込むだけである。
レンダリング結果も良好である。
そんなこんなで、こういう趣味がある人には、手軽で便利なツールである。
モデルとして向いていないもの
画像認識による形状判断なので、
- 透明なもの
- 反射のあるもの
- 表面が一様すぎて形状が認識しにくいもの
- 細い突起物があるもの
- 薄い部分があるもの
などは向いていない。
苦手なものの具体例としては、
- 伸ばした腕(太さによると思うが、なかったことにされる。)
- ガラス面(存在が認識できない)
- 反射のあるモニタ(モニタの中に世界が広がる。平面が認識されない。)
- 茶碗(ふちが割れたようにえぐれる)
など。
人間が目の錯覚を起こすようなものはアウト。
一方、「ただの画像認識」なので、スキャン対象の大きさに制限はなさそう。
試した限り、広いスペースさえあれば車もスキャンできた。