なんとなく買って、あまり活用していなかった理化学辞典(第5版)。
開いたページを適当に読んでみている。
ぱらぱらと見ていると、実は知らないだけで流体力学にも種類があるとわかった。
フツーの流体力学は学部生の頃にちょっと勉強した。
せっかく目に付いたのでメモしておく。
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流体力学(P1465):
流体静力学→アルキメデスの原理
流体動力学→18世紀あたりに完全流体、19世紀に粘性流体、乱流、20世紀初頭に境界層理論が出てきて大体出揃った(基礎ができた)らしい。 -
放射流体力学(P1295):
電磁波を発生・吸収する流体を扱う。
宇宙飛行体の大気圏突入、星の内部の現象などに使われる。 -
電気流体力学(P918):
電場と強く相互作用する流体が対象。
代表例は電気的に中性じゃないもの、液晶。
電場の外力項を足したり、マクスウェル方程式が出てきたり。 -
電磁流体力学・磁気流体力学(P930):
電気伝導性のある(電気的に中性な)流体の磁場中での運動を扱う。
実質流体力学+マクスウェル方程式らしい。
水銀などの液体金属のほか、いわゆるプラズマも対象→核融合に関係してくる。 -
気体力学・空気力学(P306):
気体というだけあって、密度の低いものを扱う。縮む流体、というらしい。
密度変化が起きるような、高速気流が対象。 -
希薄気体の力学(P312):
気体の中でも、分子運動が影響するうっすい気体の流れ(分子流)が対象。
分子流の解析はボルツマン方程式を基礎にするのが一般的らしい。
流星の発光やロケット、真空装置中の気体に使われる。 -
地球流体力学(P836):
地球などの惑星の流体現象を流体力学に基づいた概念モデルで説明する分野。
どちらかというと、地球が対象なだけで流体の種類はいろいろなのかな。